ディアウォールを使って壁に釘を打たないで神棚をおまつりする棚を作った工程を紹介します
引っ越しが済んで、少し落ち着いた頃、神棚をおまつりしようと思ったのですが、
どうしても、新築の家の壁に釘で穴を開けたくないと思い悩みました。
最終的にたどり着いたのが、「ディアウォール」という壁に釘を打たずに
室内に柱と棚を作れるアイテムでした。
「ディアウォール」は、突っ張り棒の原理で床と天井の間に柱を立てて、
その柱の間に板を固定するので、壁には釘やネジなどの穴を開けず棚が出来ます。
柱にフックなどを取り付ければ、かける収納もできます。
「ディアウォール」の公式サイトは下になります↴
https://www.wakaisangyo.co.jp/diawall/
この記事では、私が実際にディアウォールを使って神棚を作成した工程と、
柱の上下を決める時に、逆柱(さかばしら)についても調べた内容を
記載しています。
ディアウォールの種類
ディアウォールの種類は、レギュラータイプとシンプルタイプがあります。
・レギュラータイプ(R)=角が丸くなった可愛らしいデザイン
・シンプルタイプ (S)=直線的なスマートなデザイン
お部屋の雰囲気から選ぶと良いと思います。
私は、丸い感じがいいと思いレギュラータイプにしました。
カラーはそれぞれ4色あります。
ホワイト、ライトブラウン、ダークブラウン、ブラックで展開しています。
私は、壁の色にあわせてホワイトを選択しました。
サイズは4種類あります。
2×4(ツーバイフォー)材用
1×4(ワンバイフォー)材用
2×6(ツーバイシックス)材用
1×6(ワンバイシックス)材用
となっており、柱に使う木材のサイズにあわせて選択します。
注意点は、1×4(ワンバイフォー)や1×6(ワンバイシックス)のような
細めの柱を、天井から床までの長さのある部分に使用すると、
固定する為に突っ張る圧力によって木材が反ってしまう事です。
1×4(ワンバイフォー)材用は使用高さ1,100㎜まで
1×6(ワンバイシックス)材用は使用高さ1,300㎜までとなっています。
他には、棚受けや中間ジョイントもシリーズで出ていますので、
ディアウォールシリーズで統一したい場合はそろえると良いでしょう。
ディアウォールで棚を作る材料とかかった経費
今回私が使用した材料と費用は以下の通りです
【材料費】
・ディアウォール2×4(ツーバイフォー)材用¥1078×2=¥2156
・柱用2×4木材¥811×2=¥1622
・棚用エゾ松1枚¥838(半分にカットして2枚に加工)
・棚受け¥118×4=¥472
・木ネジ¥148
合計¥5236
【材料費以外の費用】
・柱と板のカット料金¥55×2=¥110
・柱の配達料金¥550
合計¥660
柱の上下を決める~逆柱(さかばしら)について
ディアウォールを取り付ける段階になり、支柱の上下を決める時に、
子供の頃に水木しげるの妖怪図鑑の中で、家の柱を逆さに立てると、
妖怪が出るというのを読んだ事を、突然ですが思い出しました。
日本の木造建築の中の俗信の一つらしいですが、建物の柱にする木材を、
木がもともと生えていた方向と上下を逆にして建てる事を、
逆柱(さかばしら)または逆さ柱(さかさばしら)と言います。
俗信という事ですし、ホームセンターの木材が妖怪になる事はないと思ったので、
気にしないという事も考えたのですが、出来れば木が生えていたままの向きが
自然でいいのかなと思ったので、柱の向きについて調べました。
実際のところ、木の伐採時から1本1本上下の印をつけて加工をする場合を除き、
加工した木材になった後に上下を確実に見分けるのは非常に難しいようです。
ですが、調べるといくつか手掛かりとなるポイントがありました。
以下に記載します。
①木目=樹木は上に行くほど細くなるので、一般的に木目の細い方が上
②重さ=元口(下)の方が重い
③節=樹木は太陽に向かって枝を伸ばすので、節の中心が寄っている方が上。
実際に、買ってきた木材を見てみます。
①木目
細かい方の木の木目↴
太めの方の木の木目↴
②重さ
重さについては、中心部を計って持ち上げてどちらに傾くかやってみましたが、
はっきりわかりませんでした。
③節
わかりやすかった節の中心部に赤い丸を入れました↴
赤く丸印を付けた節の中心が上の方に寄っています。
この木の他の節も多くが同じように中心が上に寄っていたので、
そちらを柱の上にすることに決めました。
木の反りに対する対策
木材と言うのは、切り出した部分によって、時間と共に反り返って来る
性質があり、一般的には、裏から表に向かって反るのだそうです。
木の反りの方向性は、木の表側(皮側)と裏側(年輪側)で
伸縮の度合いが違うことから生じるようです。
もしも、柱の切り口の年輪の向きを見て、木の表と裏がわかる場合は、
2本の柱の表と裏の方向を互い違いに置くことで、
2本の柱が同じ方向へ反り返る事を防げます。
木の反り返りについてわかりやすく書いてあった
2つの会社の公式ページを下にリンクしました。
・オーアイイノベーション株式会社⇒ https://www.oin-s.co.jp/dry/basic/02.html
・吉田製材株式会社⇒ https://www.yoshidaseizai.co.jp/about_mokuzai/about_syushuku.html
また、始めの方にも書きましたが、ディアウォールを使う場合は、
ディアウォールの1×4(ワンバイフォー)材用には使用高さ1,100㎜まで、
1×6(ワンバイシックス)材用には使用高さ1,300㎜までといった、
商品の注意書きを守る事も必要です。
細い柱が高い部分に使えない理由は、ディアウォール自体が
突っ張る事で棚を支えるので、細い柱で床から天井など長い距離を支えると、
突っ張りの圧力に負けて、柱が反りかえって来るようです。
長い柱を使いたい場合は、2×4(ツーバイフォー)材、
2×6(ツーバイシックス)材の木材を使う事で対策できます。
ディアウォールで棚を作る工程
実際に私がディアウォールを使い神棚を作った工程を記載します。
①ディアウォールを取り付ける場所の長さから45㎜短く柱をカットして、
柱の上下を決め、棚の取り付け位置に印をつける
下は、木材以外に用意した材料です↴
②棚になる板に棚受けをネジで固定
③柱の片側に必要な数の棚を固定
③柱の上下にディアウォールをセットし壁に設置する
④初めにつけた印を目安に、もう一方の柱に棚を固定する
これで完成です。
壁には釘やネジなどで穴を開けずに、神棚をおまつりする場所が出来ました。
ディアウォールの公式ページでは、棚の取り付けは支柱2本立てた後に行うように
書かれていますが、私は、一人で組み立てる場合、
片手で棚を押さえておきながらネジを回して固定するのが難しいと考えたので、
先に片側に棚を取り付けました。
ディアウォールを組み立てる方法の公式ページは下のURLです↴
https://www.wakaisangyo.co.jp/diawall/recipe/#recipelink02
ディアウォールを使った活用例は下の公式ページから見られます↴
https://www.wakaisangyo.co.jp/diawall/products/